2017/11/08

数学を勉強する意味



中学・高校で数学を勉強する理由とは



「数学って何の役に立つの?」

「数学って勉強する意味あるの?」

といった声をよく耳にします.


数学が得意または好きな人はそのような疑問を持つことはなくても,

数学が苦手または嫌いな人は,学校で無理やり勉強させられると,そういった疑問をもつかもしれません.


筆者は中学・高校で数学を勉強すべき理由があると思っています.



この記事では,筆者の考える「中学・高校で数学を勉強する意義」を述べます.





数学の必要性


何のために勉強するのか 何の役に立つのか


中学・高校で数学を勉強する目的は,一言でいうと

「頭を鍛えるため」

です.


「数学って何の役に立つの?」

「サイン コサイン いつ使うん?」

などといった疑問をもっている人が多いですが,

中学数学・高校数学の内容は,それを日常生活や仕事に直接役立たせるために勉強しているわけではないため,

そもそも生活や仕事に直接役立つことを期待するものではありません.



数学の授業で学んだ計算方法は,「日常生活や社会に出て仕事に活用することができないから意味がない」のではありません.

数学の授業で学んだ計算方法を使って問題の解法を考えたり実際に計算したりする行為自体に,「頭が鍛えられる」という意味があるのです.



勉強すると何がいいのか


では,数学を勉強することで頭が鍛えられると具体的に何がいいのか.


例えば,数学では,与えられた問題に対して自分の知っている計算方法を駆使して解を導き出します.

これは,日常のいろいろな場面で,まず目的を立て,次にその目的を達成するためのプロセスを考えることと似た感覚です.

このことから,数学の問題を解くことは,

目的を達成するための最適なプロセスを考えるときに活きます.


また,数学の問題を解くときは,「aを求めるためには先にbを求めておく必要がある」といったような考え方をよくします.

この考え方が柔軟にできるようになると,例えば,

人に物事を説明するときに,内容を適切に順序立ててわかりやすく説明できるようになります.




数学の勉強に意欲的になるために


これまで述べたように,

数学は,勉強する行為自体に意味があるのです.


「日常生活や仕事に役立たないから勉強したくない」とか

「計算はコンピュータにやらせればいい」と言わずに,

「頭が鍛えられているんだ」と意識しながら勉強するとよいでしょう.

筋肉を鍛えるために腕立て伏せをするのと同じです.腕立て伏せの動きが直接何かに役立つわけではないので.


最後に,

この記事の内容は,中学数学・高校数学を意欲的に勉強してきた筆者の考えです.

中学・高校時代にこのようなことは考えていませんでした.ただ得意な科目だからという理由で意欲的に勉強していました.

筆者のように特に意識せず意欲的に勉強していればそれに越したことはないのですが,

数学をある程度勉強してみないと実感できないことなので記事にしました.

数学を勉強することの必要性に疑問を抱いている中学生・高校生が,この記事を読んで数学を勉強することに意欲的になっていただければ幸いです.